三島光産株式会社
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2018年度 社長年頭所信

投稿日:2018年01月01日

皆様、明けましておめでとうございます。

旧年中、社内外の皆様方に頂いたご指導、ご協力に心より感謝申し上げます。

足元の業績は好調に推移

 足元の経済動向について振り返ります。世界に目を向けると、保護主義の流れによる混乱が懸念されておりましたが、実際には2016年の後半より景気は拡大傾向にあります。

 米国、欧州、中国について成長が加速しております。日本国内においては、人材確保が一層難しくなる中、生産増の見通しが多く、底堅い内外需を背景に、景気回復基調が続きました。

 こうした経済環境の下、グループ全体としては101年目を最高の形でスタートを切ることが出来ました。これもひとえに、皆さま方のご努力のお蔭です。2017年は、一昨年に描いた"2025年にありたい姿"に向けて、全グループが一丸となりベクトルを合わせていく非常に大事な年と認識していただけに、大変有難く、感謝致しております。

 多くの事業部門が高負荷の中、進み始めた2S(整理・整頓)や、理想の姿を目指した改善活動を維持、継続し、製造の実力をさらに高めることが出来ました。また、本社を含め事業部間、グループ間の連携が能動的に図られるようになってきました。"2025年にありたい姿"を目指す為に、2020年までに具体的に何を達成するのかについての中期経営計画も定めました。生産が忙しい中、多くのメンバーと議論を重ねて定めることが出来たことを含め、確実に成長できていると感じております。

 中期経営計画にて、大きく変えていきたい思想の柱は、3つあります。

(1)事業部制の中での最適、もしくは成長を自部門での論理や範囲で決めてしまっていた文化を打ち破り、これからは競合他社を意識したチーム三島としての取り組みを進めること。

(2)現場主導に頼ってきた文化から、管理職がもっと現場に出て現場を知り、現場と密に連絡をとりながらリーダーシップを発揮して結果を出していくこと。

(3)予算重視の評価から、果敢にチャレンジできているか、についても評価対象とすること。又、結果だけでなく取り組んできた課程も評価していくこと。

 新中期経営計画スタートの年となる本年、より一層気を引き締めて参ります。

2018年の経営方針

 そのような認識の下、今年の経営スローガンとして、

【ライバルよりも圧倒的に仕事の質を高めよう!~時代の変化に気づき、自ら知恵を出し汗をかく~】と致しました。内向きな視点でなく、ライバルと比較して、お客様の為になることが出来ているのかを謙虚に振り返り、行動を起こしていかなければなりません。少子高齢化に伴う採用、定着難、技能伝承、残業規制など、私たちを取り巻く環境は厳しくなっています。世の中の新しい技術も用いて、自ら知恵を出して、工夫を凝らして、現場と一緒に少しでも作業しやすい環境を作り上げ、生産性も上げていきたいと思っております。

 具体的には、以下3点がとても重要だと考えております。

1.安全:全リスクの把握と改善を徹底し、無事故無災害を目指します

 皆様の止まることの無い地道な努力のお蔭で、休業以上の災害は発生させておりません。安全管理レベルについても後退することなく、進化を続けております。

 しかし、「リスクのない職場」の実現は出来ておりません。変化があった時の対応、非定常作業(通常行わない作業)の管理強化、安全感性のレベルアップが必要で、管理職も入り込み、潜在的な危険を今一度洗い出し、対策して参りたいと思っております。安全はすべてに優先し、活動に終わりはありません。事後の100策より事前の一策を心がけて参りましょう。

2.連携:変革を恐れず、チーム三島で新しい価値を創造します

 お客様や社会の要望は一層高いものになっていますし、技術も日々進化しています。従来通りのやり方に固執するのではなく、変化に気づき、対応していくこと、更には変化を自律的に先取りして、変化を起こしていきましょう。個別部門の変化だけでなく、組織間を超え、チーム三島として新しい価値を創造し、お客様や社会に必要とされる会社になること、誇りに思える会社を目指しましょう。

3.人財育成:ありたい姿に果敢に挑戦する人財の育成を加速させます

 人は押し付けられるよりも自ら考えて動いた方がやりがいを感じ、いきいきと働けるのではないかと考えています。その為には、私をはじめ、幹部が常に現場に行き、現場と一緒に改善を続けていくことが大事です。部下や現場に放任するのではなく、一つひとつフォローをして、自責で考え、自責で行動、発言する、向上心あふれる使命感を持った社員集団を目指していきます。また、そのような思いを持って仕事をする方が活躍できる会社にして参りましょう。

結びに

 景気は悪くありませんが、突然の経営の雨風にも耐える力がなければなりません。会社は常に前進していなければ、気づいた頃には低迷してしまいます。如何に全員の思いをひとつにして、全員で助け合いながら1歩、2歩前に進めるかが大事です。思いを1つにするには、上司や仲間と率直に相談しあえる風通しの良い職場であること、チームとしての連携が必要だと思います。諸先輩方から受け継いだ襷をさらに充実させるため、衆知を集め、前向きに、皆様と共に日々、執念を持って挑戦し続けて参りたいと思っています。

 2025年に向けて、やるべき課題、成長できる要素は沢山あります。クリアできれば、社として次の成長ステージに進めるチャンスでもあります。

 ただ、急激な成長は望んでおりません。確実に足元を固め、1日1日を大事に、私自身も、皆さんも、そして会社も少しでも成長を続けて参りましょう。皆様のお力を借りながら、これからも、家族や仲間に誇れる、お客様や社会に必要とされる、元気でやる気溢れる会社づくりを目指していきましょう。

 この1年が、皆様にとって健康で実りある年となりますよう祈念致します。

 ご安全に!

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