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◆上海宝山製鉄所への溶射SV順調に行われる

    存在感なしに虚しさを経験する


機工事業部 生産技術課 梅山 祐登
 
 上海宝山製鉄所への溶射技術移転に先立って中国の研修生が来日し、「乾杯、乾杯」で
友好を深めた話は前々回の本誌で紹介したが、今回は初めて体感した現地でのSV(技術
指導)版で、その続報になる。

 SV期間は6月3日〜7月12日の6週間で、人数は昨今の諸事情から最初の1週間は
2名、途中の2週間も相手が替わり2名、残りの3週間は1名の体制だった。
 仕事の方は、日本での友好乾杯(くどいですが、日方1名轟沈)の成果が功を奏し、細
かなトラブルは毎日のように続発したが、全てSVの責任ではなかった。SVの通訳美女
談で、「こんなに問題のないSVは経験したことがない」と言うぐらい順調に行われた。

 お酒の話を少々。主にはビール。度数は3.5度で軽く、特に現地生産の青島ビールは
お勧め(日本製よりうまい)。紹興酒はほとんど飲まず、気の知れた朋友とは白酒(度数
51度)で乾杯!ウィスキーより強いのですが、口にとろける滑らかさで非常にうまい(
好みはあるが)。

 なぜかしら、先方の技術移転の責任者と朋友になり良く飲んだ。ある時は、白酒2本(
ウィスキー2本と同等)とビール6本を4人で干した。また、夜は美女通訳は勤務外のた
め、3回の通訳なしで友好乾杯も体験した。

 中国語は喋ったら全くというほどわからないが、そこは漢字文化圏。筆談で、酒を飲む
くらいの意志疎通は十分図れた。ちなみに、誤字でごまかそうとしたら「先生(小生のこ
と)その字違う」と書いた漢字を添削してもらった。それも達筆で!
しかし、通訳も含め全て中国人。会議中は何を話しているのかチンプンカンプン。存在感
が全くなし。日本語もろくすっぽ喋れないし、変なストレスが溜まった。気分転換に揚子
江まで散歩し、海みたいな「河」に向かって喋ってはみたものの返事が返って来ず、ただ
、虚しさが残る。

 SV経験の豊富な同僚にこの話をしたら、「誰もが経験することで、もっと悪化すると
壁に向かって話しだし、しまいには、ビルの屋上から・・・。」とのこと。

 たった6週間の海外経験でしたが、飲める水、澄んだ空気それと萌えるような緑、それ
にも増してどこでも聞ける『日本語』のある日本に早く帰りたかったのが本音であった。
帰国後、数日すると「再見、邵勇」という感が残った思い出日誌である。

 



夏さん宅:通訳無しでの晩餐
左から夏さん、梅山、久保さん、邵勇さん