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◆連続鋳造用モールド銅版関連の海外展開


「三島の連鋳モールド技術で国際貢献を」

  鉄鋼用連続鋳造用モールドを主要製品とする機工事業部は、北九州市小倉南区と千葉県木更津市に工場を置き国内のほぼ全製鉄所に向けて三島の製品を30年以上にわたり出荷している。このような国内の販売実績に基づき、約20年前に国内大手企業の支援を受けて海外の製鉄所向けにも三島のモールド製品や技術の販売を開始した。
 現在、三島が連鋳モールド技術を活かして海外協力するに当たり、その基本とするコンセプトは次の通りである。

連続鋳造用モールド銅板関連の海外展開

  1. 日本の鉄鋼連続鋳造分野において先進技術を誇る当社が、国際貢献の手段として海外の製鉄業界にその技術を活用する。

  2. とりわけ漢字文化圏(中国、台湾、韓国)との緊密な関係を築く。
    近隣諸国の中で歴史的にも地理的にも日本に近い中国や台湾との取引が始まったのは約20数年前である。なかでも台湾が最も早く国際取引を開始した国であり、現在は特殊形状モールドを主体に技術力により受注している。また、中国には鍍金設備一式を輸出することから始まり、今日ではモールドに関する業務提携にまで発展した。さらに、韓国の製鉄所に対しても、三島の鍍金技術や設計技術を活用し改善活動で協力している。

  3. 海外に進出している日系企業と連携し、現地製鉄所との技術交流を深める。
      また新日鐵鰍ェ 技術協力しているブラジルのUsiminas, Cosipa,など各製鉄所との技術交流を深める。加えて、最近では新日鐵鰍ェ技術協力しているインドの TATA製鉄所にも同行し現地で技術説明会を実施している。

  4. 先進諸国のモールドメーカーと三島とが相互に保有する技術を利用して、協力関係を構築する。米国と欧州の2社へ溶射技術協力を実施した。一方でそれら協力先が保有する モールド関係の特殊な技術分野に三島は参入を検討中である。

 上記の実践事例として、中国の宝鋼集団 宝鋼機械廠殿とモールド事業に関する技術提携を締結し、定期的な技術交流会を開催している。昨年は三島社長が自ら現地を訪問されるなど、担当者のみならず経営者レベルでの交流にまで発展した。
 そして直近では、9月1日から鍍金技術の分析指導員が1名、9月12日から操業指導員1名と全体管理指導員1名、合計3名が延べ45日間の指導を目的に出張し、9月28日に帰国した。



宝鋼機械廠でのめっき技術指導

Ni-Coめっきプロジェクトスタッフと一緒に 9月2日から9月27日までの間、上海宝鋼設備検修有限公司宝鋼機械廠(以下宝鋼機械廠)へ、連鋳モールド銅板の新鍍金技術指導を目的として、機工事業部より橋田、松崎、川口の3名が派遣された。宝鋼集団の宝鋼機械廠とは、20数年に渡り、殆どのめっき設備の建設、連鋳モールドの表面処理(鍍金、溶射)技術・熱解析技術等の多岐にわたる技術供与を行って来た。さらにこれらを活用して、2000年に両社において業務提携を行い、その結果、中国国内でのモールド受注成果は年々着実に上がっている。
 昨年は、三島・宝鋼機械廠の両社長が相互に表敬訪問され、連鋳モールドに関する業務提携に関して、積極的に協力する意志を確認されており、ますます両社の関係が親密で良好な関係になっている。

スタッフに技術指導する松崎  今回の技術指導内容は、中国国内でモールド銅板の表面処理材の主流となっている合金鍍金技術を確立することであった。 この技術は中国における連鋳モールド銅板の受注拡大には必須の技術である。
 本プロジェクトに関しては、宝鋼機械廠は2ヶ月前に入社した2名の新人技術スタッフ(1名女性 修士号・1名男性 博士号)を担当させており、表面処理技術開発及び品質管理を宝鋼機械廠の社の方針として最重点項目においている。
橋田、松崎、川口の3名とも宝鋼機械廠へは、過去に何度も技術指導の経験があり、現場の方々とは顔なじみであるため、スムーズに業務を遂行することができた。

めっき掛り全員を対象にした勉強会 また、作業の合間に宝鋼機械廠の鍍金掛り全員を対象に、グループ討議形式にて勉強会を開催し、さらには、仕事の面だけでなく友好の面においても親睦を深めることで、双方にとって有意義な時間を共有できた。今後宝鋼機械廠が中国国内でモールドメーカーとして成長していくためには、三島の技術開発及び共同営業における技術サポート等が必要不可欠であると考えている。
 一方、我が社の利益にとっても、宝鋼機械廠からいつまでも必要とされるパートナー企業としての存在価値を高めることが重要であると痛感した。


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