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インドにおけるモールドメンテナンスの拠点設立!~技術移転の完了~

投稿日:2015年12月15日

インドにおけるモールドメンテナンスの拠点設立!~技術移転の完了~

AMT社での技術教育の様子

 今年6月12日のインド協業プロジェクト調印後、めっき技術移転の準備が急ピッチで進められ、9月29日から10月21日の約4週間の日程で訪印、現地技術指導を行いました。

 今回の訪問は、協業事業のパートナーであるAdvanced Mould Technology India Pvt.Ltd.(以下、AMT)へ、三島光産の最新鋭のCo-Niめっき技術を供与することが

目的です。AMT社への訪問はこれで二度目となったが前回同様インド式の挨拶(両手のひらを胸に当ててお辞儀をする)と飛び切りの笑顔で温かい歓迎を受けました。

 AMT社のモールドメンテナンス工場は、カルナータカ州バンガロールの工業地帯に位置します。現在、インドで最も経済成長の著しい地域として注目されるバンガロールは約800万の人口を抱え、カルナータカ州全体では5500万人を超えます。同市では高層ビルや高層マンションの建設が至る所で行われ、バンガロール市内のみならず郊外にも人が溢れ活気に満ちあふれています。

 AMT社ではこれまで主にNiめっきを用いたモールドのメンテナンスを行ってきましたが、既存のNiめっきとは、めっき・設備の諸条件が異なるため、この技術導入にあたり事前の訪問(2015年5月)でAMT社の保有設備を確認し入念に準備を行ってきました。その甲斐もあり、約4週間という短期間でスムーズに技術移転を行うことができました。

 AMT社工場長であるプレンクマール氏は「鍍金という点では同じですが、全く違う技術」と話されており、三島の技術力に大変感銘を受けていました。

 インドにおけるモールドメンテナンス市場は未開拓の部分が多く、モールドへのコーティングといえばNiめっきが主流で、客先によってはコーティングを施工しないケースもあります。そのため一般的な銅板の寿命は600~1000チャージ程度であり、高い耐摩耗性を特徴とする三島Co-Niの導入により飛躍的な銅板寿命の延長が期待されています。Niめっきで実績のあるAMT社は強力な販売網を構築しており、三島Co-Niめっきという新たな武器を得ることで、さらなる受注の獲得を目指しています。現時点(11月末)での実績としては、インド鉄鋼メーカー大手TATAスチールやJSWスチール、JSPLスチールから、三島Co-Niを採用したトライアル品の受注を獲得、好調なスタートを切っています。

 三島光産でこれまで培ってきためっき技術は世界でもトップレベルであり、三島Co-Niめっきに対する需要は確実に伸びていくものと考えられます。また、市場が成熟する前のこのタイミングでインド市場へ参入できたことは三島光産の成長戦略から見ても非常に大きな意味を持ちます。技術移転が完了し、いよいよ本格稼働となった本プロジェクトですが、まだスタートラインに立ったばかりです。様々な課題を一つ一つクリアしていき、まずはインドでNo.1、その後は他諸国への展開を目指し尽力していきたいです。

インドにおけるモールドメンテナンスの拠点設立!~技術移転の完了~

技術移転完了後の全体写真

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