【生産性】人と設備を活かす改善活動
投稿日:2022年08月01日
活動の背景と目的
工場では、合成樹脂製品の製作するための装置の整備や部品製作を行っているが、部品製作の業務の多くを外部に委託しており、社内で対応できる加工技術や設備活用が十分に進んでいませんでした。また、加工技術者の不足や遊休化した工作機械の存在、新たな材料への対応力不足も課題となっていました。こうした状況を改善するため、加工技術の習得と設備活用を進めながら部品製作の内製化を推進し、製造力向上と人材育成を両立できる体制づくりを目指しました。
主な取り組み
- 合成樹脂部品の基礎加工技術者育成推進
- 合成樹脂の製品製作工程を活用した加工技能習得体制構築
- NC工作機械(※)の操作技術を習得し、社内で活用できる体制を整備
- PP材(※)向け溶接技術と加工条件確立による内製対応化
※NC工作機械:プログラム制御により高精度な加工を行う自動加工設備
※PP材:軽量で耐久性に優れたプラスチック材料
成果
- 樹脂加工と塩ビ加工を担う多能工人材拡充
- NC工作機械を再活用した社内製作体制定着
- 加工技術の向上による樹脂製品対応力の強化
- 外部委託依存度低減による安定生産体制構築
今後の展望
今回の活動を通じて習得した樹脂加工、NC加工、PP加工の技術を標準化し、職場全体で共有することで、さらに安定した内製化体制の構築を進めていきます。
また、現在は対応範囲が限定されている加工品についても技術検証を継続し、より高度な部品製作への展開を図ります。
多能工人材の育成を継続しながら、設備能力を最大限に活用し、新たな製品や案件への対応力向上につなげていきます。
編集後記
この活動の特徴は、単なる内製化推進ではなく、人材育成と設備活用を同時に進めた点にあります。
特に、活用されていなかったNC工作機械を再稼働させながら、加工条件の確立や新材料への対応技術を現場で積み上げていった姿勢が印象的でした。
さらに、女性作業者を含めた技術習得と指導体制づくりにより、多能工化(※)の幅を広げている点も大きな成果です。
現場が持つ技術力を高めながら製造領域を広げていく取り組みとして、多くの職場の参考になる事例と感じました。
※多能工化:一人の作業者が複数の工程や作業を担当できるようにする取り組み