【コスト】回収工程改善で廃棄削減
投稿日:2022年12月01日
活動の背景と目的
製造工程では、生産時に発生する再生原料(生カレ(※))を回収し、原料として再利用していましたが、多品種少量生産やVE(※ValueEngineering:バリューエンジニアリング)を進める過程で、再利用することができない生カレを場外廃棄(産業廃棄物)する状況が続いていいたことから、三現主義により生カレの再利用化率低下のメカニズムを特定し、主原因に対しての対策を実施し、資源の有効活用と操業の安定化を進めることとしました。
※生カレ(生カレット):製造工程で発生する端材や余剰材料を再利用するために回収した原料のこと
※VE(バリューエンジニアリング):必要な機能や品質を維持・向上させながら、コストの最適化を図る改善手法
主な取り組み
現状把握は以下のポイントで実施
- 材料・場所による原因調査(ばらつきの特定)
- 発生するタイミング(時間)の特定
- 発生メカニズムの特定
成果
- 生カレ回収時間の削減活動
- 泡噛みによる材料移送遅延の改善(消泡材活用)
- 生カレ回収サイクルの見直し(制御方法変更)
- J/C(段取り替え・品種切替)直後の生カレ廃棄量削減
- 水分量の多い生カレに合わせた設備改造
- 管理方法見直し・回収設備の処理能力向上による受入余力拡大
今後の展望
今回の活動によって、再生原料の回収から再利用までの流れを設備面と運用面の両方から見直すことができました。
今後は、確立した管理ルールと改善内容を標準作業として定着させるとともに、類似設備や周辺工程への横展開を進めていきます。
また、設備能力のさらなる活用方法や工程内で発生するロス要因の分析を継続し、資源を無駄なく活用できる生産体制の構築につなげていきます。
編集後記
今回の事例で特に印象的だったのは、設備の大規模な更新ではなく、現場で日々設備と向き合う担当者の気付きから改善が生まれた点です。
移送時間の短縮、投入口構造の見直し、作業ルールの整備といった一つひとつは小さな工夫ですが、それらを組み合わせることで大きな成果につながっています。
現場の課題を丁寧に観察し、設備・作業・人の役割を総合的に見直すことの重要性を改めて感じさせる取り組みでした。