【標準化(伝承)】みんなの知恵で工期を大幅短縮
投稿日:2023年01月01日
活動の背景と目的
製造ラインでは、より安全で働きやすい職場環境の実現に向け、設備稼働中エリアへの立ち入りリスクを低減する対策が求められていました。対象設備は工場出荷品の多くを担う重要ラインであるため、生産への影響を最小限に抑えながら工事を進める必要がありました。そこで、操業を止めずに、安全性向上と安定操業の両立を目指して、工法や設備構成の見直しに取り組みました。
主な取り組み
- 製造ライン全体を6つの管理区画へ分割する安全構成化
- LAN通信活用による制御システム配線ネットワーク化
- 仮配線方式採用による安全回路切替手順の簡素化
- 対象設備の二重遮断回路を導入
成果
- ラインのエリア分割化による安全性と作業効率化の両立
- 配線ルートおよび結線箇所を大幅に削減することで施工を集約し、効率化を実現
- 試運転前準備作業の短期化による工程安定化
- 操業と工事が両立する計画的な施工体制の確立
今後の展望
今回の活動で確立したネットワーク制御技術や安全回路構築のノウハウは、同様の設備改造工事だけでなく、今後の保全工事や新設設備への展開も期待できます。
特に、生産への影響を最小限に抑えながら安全性を向上させる考え方は、多くの現場で活用できる普遍的な手法です。
今後は得られた知見を標準化し、設計や施工計画へ反映することで、より安全で働きやすい設備環境づくりと技術力向上につなげていきます。
編集後記
今回の事例は、安全対策工事そのものだけでなく、「工事をどう進めるか」という視点で現場が知恵を出し合った点が印象的でした。
休止期間が限られる中で、配線方法の見直しや仮配線による切替手法の考案など、既成概念にとらわれない発想が随所に見られます。
特に、安全性向上と生産維持という相反しがちな課題を両立させ、操業を止めることなく短期間で工事を完工させた点は大きな価値がありました。
また、計画から施工までをオールミシマでやり遂げたことで、関係部門が一体となった総合力の高さも示されました。
こうした取り組みにより、お客様からも高い評価と喜びの声をいただいています。
現場を熟知する担当者だからこそ実現できた取り組みであり、保全業務が持つ技術力と現場力の高さを示す好事例といえます。