三島光産株式会社
三島光産株式会社
採用情報
page top
採用情報

2024年 社長年頭所信

投稿日:2024年01月01日

2024年 社長年頭所信

グループの強みを活かし、未来の種を蒔き続けよう!
~Challenge, Change, Create, Communicate~

 皆様、明けましておめでとうございます。旧年中、社内外の皆様からいただいたご指導、ご協力に心より御礼申し上げます。昨年も不透明な環境でしたが、蓄えてきた製造実力を力強く発揮し、結果、連結売上はリーマンショック以降で、最高値を達成しました。厳しい採用環境の中、安定生産を維持しながら高い売上を実現できたのは、社員、協力企業の皆様方のご協力のお陰です。重ねて感謝申し上げます。

業績は緩やかな回復傾向も不透明さは変わらず

 足元の経済動向について振り返ります。2023年、コロナが5類となり、人の動きも戻りました。半導体不足も解消され、自動車生産は急回復しました。一方、円安、インフレは継続し、ロシアとウクライナの戦争に続き、昨年秋には中東でテロが発生し、世界の分断・緊張が一層強まっています。

 そのような中、機工事業部、千葉事業部をはじめ、グループ会社のヒューマンブリッジ、平和自動車工業、エムティアイ、三島光産香港有限公司が牽引しました。これもひとえに、この数年続けてきた①組織を超えた応援体制、②多能工化、③歩留まり向上、④段替えなどの付帯作業時間の改善、⑤現場の視える化といった製造実力を向上していただいたお陰です。また、電気価格や労務費のコスト増分を、一部の顧客を除き獲得することができたことも、大きな成果につながりました。皆様のご努力に改めて感謝申し上げます。

2024年の経営方針

 本年も安定的な生産が継続されることが期待されるものの、中国経済の急減速、世界規模でのインフレに伴う景気減速、サプライチェーンや新たな感染症の問題が起こることも否定できず、不透明さが残ります。また、採用、定着面で他社に負けない処遇を実現させる必要もあります。

 一方で、化学、鉄鋼、自動車といったお客様は、事業構造の大変革、再編を確実に実行されています。それは三島グループにとって、広い視点で見ると追い風が吹いている状況であり、お客様の期待にしっかりと応えていく必要があります。

 そのような認識の下、今年の経営スローガンは、
【グループの強みを活かし、成長の種を蒔き続けよう!〜チャレンジ、チェンジ、クリエイト、コミュニケート〜】
と致しました。

 カーボンニュートラルに端を発し、生き残りをかけた大競争時代が始まっています。

工程請負部門は、安定生産を実現させることが第一です。特に関東地区は化学、鉄鋼のお客様の生産集約化やプラント新設で、増産が計画されており、非常に厳しい採用環境の中、増員と経営品質の維持・向上を実現させなければなりません。採用、省人化、省力化について、チーム三島で取り組んでいきましょう。

 自社製品部門については、特徴ある技術をさらに磨き、尖らせ、ダントツに差別化していくこと、製造実力を一層高め、新規事業挑戦の継続、増産計画についても、前向きに取り組んでいきましょう。

 エンジニアリング部隊は、部門によって負荷の山谷があります。自動車は、数年間高負荷が続くことが見えています。多能工化、相互応援を一層活発化させ、全体で受注を確保していきましょう。

 どの職場もお客様の期待に応えることができれば、成長できるチャンスを秘めています。何の工夫もせずに変わらないままでいることが、最大のリスクです。お客様、そして日本の製造業をしっかりと支えていきましょう。難題も多いですが、職位に関係なく縦・横・斜めのコミュニケーションを密にとり、ベクトルを合わせて真正面から取り組みたいと思います。

 前提となるのは、安全・環境・防災です。昨年、質の悪い災害を発生させてしまいました。災害、事故を起こす会社に、発注されるお客様はいませんし、当社に入社を希望される方もいなくなります。なにより怪我をした本人に申し訳が立ちません。事後の百策より事前の一策を大事に、危険な作業や、やりづらい作業については積極的に声をあげ、見かけたら声がけをし、リスクを低減する策を共に考え、実施しましょう。

 事業計画の達成、成長に向け、具体的に以下の3点について、取り組みます。

1.事業領域拡大・進化・成長を目指します

 お客様が改革に挑戦される中、私たちに求められる仕事の質は上がっています。お客様の期待に応えることができれば、どの部門においても自ずと領域は広がります。2025年ビジョンに向け、私たちが挑戦してきたことは確実に芽吹いています。高みを目指していくと、様々な課題が出てきます。しかしながら挑戦をやめることなく、自部門だけでなく、チーム三島で課題に対してスクラムを組み、一層深化させましょう。私をはじめ幹部が課題を認識し、ともに汗をかき、一体感を持って挑戦します。

2.採用・定着・育成を強化します

 新卒、キャリア、協力企業すべての分野で増員を狙います。
 これまではじっくり時間をかけて仕事に慣れてもらい、1人前の社員を育ててきました。今後は教える文化を醸成し、現場任せではなく、やり方も工夫して早く1人前に育てていきたいと思います。また、増員しても定着率を上げていかないと採用、教育を含めて負のスパイラルに陥ります。スタッフ、職・班長の仕事の仕方も見直し、売上を伸ばす過程においても、経営品質を保ち、向上させていきます。

3.働きたくなる、生産性の高い職場をつくります

 まず、職場で不要と判断するものを捨て、整理して小綺麗にすること。多能工を進めると、仲間の休みやトラブル時に助け合うことができます。やりづらい作業の発掘、改善、標準化のヒントも生まれ、生産の増減にも対応できるようになります。人として、組織として成長も感じることができます。現場から湧き上がる多様な知恵を活かして改善していきましょう。
 また、引き続き環境整備にも力を入れていきます。仲間や家族に自慢できる職場、誇りを持てる職場にしていきましょう。

結びに

 皆様のおかげで企業体質は強くなってきています。脱炭素への的確な対応、DX推進による本質課題解決の強化と生産性の大幅な向上、技術レベルの向上、人事ローテーションなど、やるべき課題は尽きることがありません。大変困難な道のりですが、社として次のステージに成長するチャンスでもあり、先頭に立って取り組みます。決して急激な成長は望んでいません。足元を固め、私自身も、皆様も、会社も、日々挑戦して、少しずつ成長していきましょう。

 最後に大前提となりますが、全ての基本は安全、そして環境、保安防災、品質、コンプライアンスです。皆様の心にいつも留めておいてください。

 この一年が、皆様にとって、健康で実りある年となりますよう祈念致します。

 ご安全に!

この記事のカテゴリ