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2025年 社長年頭所信

投稿日:2025年01月01日

2025年 社長年頭所信

歩みを止めず、未来を切り拓いていこう!
~Challenge, Change, Create, Communicate~

 皆様、明けましておめでとうございます。旧年中、社内外の皆様からいただいたご指導、ご協力に心より御礼申し上げます。昨年は、低稼働の部門が多く、厳しい環境でしたが、蓄えてきた製造実力を力強く発揮し、乗り越えることができました。社員、協力企業の皆様方のご努力とご協力のお陰であり、本当に有難うございました。

2024年の振り返り(減収減益)

 2024年の動向について振り返ります。インバウンドなどサービス業は活況な中、製造業は全般的に低調でした。認証問題に端を発した自動車をはじめ、半導体、鉄鋼も生産は6割から7割程度。円安、インフレは継続し、国際情勢は分断・緊張状態が続いています。

 そのような中、機工事業部、千葉事業部、化学産機事業部、グループ会社では、ヒューマンブリッジ、エムティアイ、三島光産精密塑胶(東莞)が牽引しました。また、君津地区の厚板部隊は、客先構造改革に伴う増員要請に対し、チーム三島で対応して見事に準備することができました。最終的に、全社で一定レベルの利益を出すことができました。その大きな要因は、多くの部門での粘り強い交渉による労務費ベースアップ分の価格転嫁です。さらに、製造部門では、稼働が低い中での安定操業、歩留まり向上や可動率向上、多能工化、ロスコスト改善といった製造実力の維持向上を実現できたからに他なりません。皆様のご努力に改めて感謝申し上げます。

 しかしながら、残念なことは、休業災害3件をはじめ、従業員に怪我をさせてしまったことです。特に、可動エリア内に非稼働処置を行わずに侵入して怪我をさせてしまった案件については再発、重大災害に繋がりかねない内容だと、深く反省しています。二度とこのような災害を起こさないよう、安全の取り組みを真摯に見直して参りましょう。

2025年の経営方針

 本年も中国経済の急減速、世界規模でのインフレに伴う景気減速、分断と対立による市場のブロック化の影響もあり、製造業全般は厳しい見通しとなります。

 一方で、採用、定着面では、他社に負けない処遇を実現させる必要もあります。お客様は、事業構造の大変革を実行中で、三島グループにとって追い風が吹いている状況です。お客様の期待にしっかりと応えてチャンスとして参りましょう。

 そのような認識の下、今年の経営スローガンは、
【歩みを止めず、未来を切り拓いていこう!】
としました。

 カーボンニュートラルに端を発し、生き残りをかけた大競争時代が始まり、生産量も厳しい見通しです。皆様方のおかげで一定レベルの収益は確保できるようになりましたが、更なる労務費アップ、戦略投資、環境投資を継続できるよう、追加対策を検討・実行していくことが必要です。

 工程請負部門は、安定生産が第一です。特に関東地区は、生産が集約・増産される工場になり、厳しい採用環境となります。増員を行いつつ、経営品質の維持・向上を実現させていきましょう。引き続き、採用強化、省人・省力化、活躍推進についてチーム三島で取り組みます。

 自社製品部門については、特徴ある技術を武器に、ダントツに差別化していくこと。製造実力を一層高め、事業拡大、新規事業に挑戦して参りましょう。

 エンジニアリング部隊は、負荷の山谷があります。情報共有、多能工化、相互応援を継続し、新規顧客を含め全体で受注を確保して、こなして参りましょう。

 どの職場もお客様の期待に応えることができれば、成長できるチャンスを秘めています。何もせず、現状維持でいることが最大のリスクです。お客様、そして日本の製造業をしっかりと支えて参りましょう。難題も多いですが、職位に関係なく、縦・横・斜めのコミュニケーションを密にとり、ベクトルを合わせて、真正面から取り組んでいきたいと思います。

 事業計画の達成に向け、具体的に以下の3点について、取り組みます。

1.安全・衛生を第一とし、働きやすく・働きがいのある職場を作ります

 災害を起こすと、全ての関係者に迷惑をかけます。何より怪我をされた方に申し訳が立ちません。「安全はすべてに優先し、活動に終わりはない」、「事後の100策より事前の1策」を忘れることなく、危険な作業、ルールを守れていない作業、やりづらい作業、困りごとは積極的に声を上げ、見える化し、改善していきましょう。環境整備にも、引き続き力を入れます。職場を小綺麗にし「多能工で仕事の増減や急な休みの時にお互いを助け合える」、「改善でやりやすい作業になっている」、「人として、組織として一体感や成長を感じることができる」職場にしていきましょう。

2.技術・技能を磨き、ソリューション営業を実現します

 お客様は改革に取り組まれています。私たちも現状維持では、期待に応えることはできず、価格競争に巻き込まれていきます。技術と技能を磨き続け、良品率・リードタイム・可動率など、製造実力を一層高めて、誇れるレベルを目指しましょう。人頼みの記入、入力、転記、データ作成などがまだ散見されます。時代に合わせた道具、デジタル技術を使いこなし、"志事"ができる時間を作り出し、仕事の質を高め、チーム三島でお客様の期待を1mmでも超えていく、当社らしい提案を行いましょう。

3.採用、定着、育成を強化します

 今年も新卒、キャリア、協力企業全ての分野で増員を狙います。昨年から技能道場を、九州と関東に構えました。時間をかけて1人前の社員を育てていく従来スタイルから、わかりやすい手順書、動画化、オフラインでの事前訓練など、教える文化を醸成させましょう。そして、現場任せではなく、やり方も工夫して、早く会社の戦力に育てていきましょう。また、気持ちよく働いてもらい、その後の活躍へと導かなければ定着せずに、採用、教育を含めた負のスパイラルに陥ります。スタッフ、職班長の仕事の仕方も見直し、経営品質を保ち、向上させましょう。

結びに

 皆様のおかげで企業体質は強くなってきました。しかし、「構造的に原価で苦戦している職場や客先都合で閉鎖が決まっている職場の対応」、「DX推進による本質課題にかける時間の確保と課題解決の強化」、「自動化による生産性の大幅な向上や技術レベルの向上」、「採用強化、人事ローテーション」など、やるべき課題は尽きません。容易な道のりではありませんが、社として次のステージに成長するチャンスだと、先頭に立って取り組んで参ります。1人の100歩よりも全員で2歩、3歩前に進む方が、個人としても組織としても大きな成長に繋がります。Bad News Firstで上司や仲間と率直に相談し合える風通しの良い職場、いきいきと働ける職場にして参りましょう。

 最後になりましたが、今年はいよいよ2025年ビジョン最終年度であり、2035年ビジョンに基づき、2028年に向けた中期経営計画を策定する年でもあります。皆様と体と頭脳から汗をかき、チーム三島でこの荒波を乗越え、家族や仲間に誇れる、お客様や社会に必要とされる、元気でやる気溢れる会社にして参りましょう。

 この一年が、皆様にとって健康で実りある年となりますよう祈念致します。

 ご安全に!

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