品質:長尺ロール生産における品質改善と工程最適化の取り組み
投稿日:2026年04月15日
高機能フィルム製造では長尺化・高精度化が進み、ロール部材にも一層の品質安定が求められています。
当社は現場主導のMQC活動として、工程の見える化とデータに基づく要因整理、条件最適化、標準化を一貫して進め、品質と生産性の両立に取り組みました。その考え方と進め方を概要としてまとめたものです。
活動の背景と目的
長尺ロール事業は2021年より本格稼働し、2023年には専用設備2台が導入されるなど、生産体制は拡大してきました。新規設備の立ち上げや要求品質の高度化により条件変更が増えると、品質ばらつきや手戻りが発生しやすく、ロスや現場負荷が増えることが課題になります。
そこで本MQC活動では、工程全体を俯瞰して要因を整理し、手戻りを抑えた安定生産(初回での直行率向上・損失低減)を目的に、関係者が連携して改善を推進しました。
主な取り組み
- 工程フローとデータを整理し、品質に影響する要素を見える化(事象の分類・傾向分析を含む)
- 関係工程で情報を共有し、工程全体の視点で要因を絞り込み
- 管理ポイントを点検し、小さな検証を重ねながら条件を最適化
- 改善内容を標準作業・教育に落とし込み、再現性の高い運用として定着
成果
- 不具合の発生を抑え、ロール表面品質の安定化につなげた
- 品質ばらつきの低減により、顧客要求への適合性と信頼性向上に寄与
- 手戻りの抑制により工程の流れを安定化し、リードタイム短縮に貢献
- 標準化の推進により、作業の再現性と安定性を向上(教育・技能継承の土台を整備)
今後の展望
本活動で確立した改善の進め方(見える化→分析→最適化→標準化)を他の製品・工程にも展開し、品質安定と生産性向上を継続して図ります。
あわせて日常点検とデータ活用による未然防止、教育・技能継承を強化し、変化するニーズに対応できるものづくり体制を磨いていきます。
編集後記
本事例は、現場が主体となって課題を整理し、関係者と連携して改善を定着させた取り組みです。今後もMQC活動を通じて、品質をつくり込む現場力を高め、安定供給に貢献してまいります。